2019年4月24日水曜日

満を持して登場! IBM Domino Mobile Apps

昨年(2018年)の IBM Think で公の場に登場し「Comming Soon」と言われ続け、待つこと数カ月...

Notes クライアントの iPad 版 ともいうべきアプリ「IBM Domino Mobile Apps」がリリースされました‼
次のリンク App Store からダウンロードできます。


名称を省略して「IDMA」とか「DMA」と呼ばれているようですので、ここでは「DMA」と呼びます。

DMAとは、既存の Notes/Domino アプリケーションに手を加える(つまりWeb対応やXPages対応する)ことなしに iPad での利用を可能にするアプリです。

残念なことですが現時点の DMA はメールデータベースが開きません。そのため Notes メールを使う場合はこれまでどおり Traveler や IBM Verse を使うことになると思います。
そうは言ってもメールに貼られている文書リンクや notes:// で始まるNotesURLのリンクがあれば、それををクリックすると DMA 上でアプリが起動する、といった動きをするようです。
また DMA のアプリから式言語や LotusScript を使ってメール送信するようなものは機能するようです。

それから Java が含まれていないため、Java エージェントは動きません。
とは言え、LotusScript や @関数式でのプログラム、フォーム/ビュー、ページやフレームセット、アウトラインといった設計要素は DMA 上でほぼそのまま動きます。

既存アプリの再現性については有志の方が DMA のベータ版を使い検証してくださった結果を次のリンクにまとめてくださってます。Notes アプリ開発者にとって一読の価値がある資料です。


そういえば4月の「テクてくLotus技術者夜会」にも DMA の検証結果発表のコマがありました。こちらの資料も公開されることと思います。


さて、個人的に DMA がすばらしい!と思うところを3つ挙げてみました。

  • 既存のアプリを変更せず iPad で使える
  • iPad のカメラと連動する
  • アプリケーションの複製(レプリカ)を iPad に保持できる


高速インターネットがどこでも利用できる日本と言えども、電車や航空機、船舶などの移動中だったり、作業現場などではネットワークの接続性や帯域に問題がある場所はまだまだたくさんあります。そういった場所で入力作業しなければならないときはいったん iPadのレプリカに保存しておき、事務所などネットワーク環境が良い場所でサーバーと同期する、といったことが DMA を使えば可能になります。iPad で撮影しておいた写真や動画を 「わざわざパソコンへ転送する」といった手間が無くなるわけです。

いまどきの Notes 環境ではあまり想像もできなくなりましたが、アプリにレスポンスを要求するような場合は、ローカルにDBがあることでクリアできる可能性があるかもしれません。当たり前ですがネットワーク越しにDominoサーバー上のアプリをつつくよりもローカルにあるアプリのほうがパフォーマンスは良いです、圧倒的に。


Notes アプリの開発者は DMA のおかげで最小限のスキルアップで iPad でも動くアプリを作ることができるようになりました。さらに最近聞こえてくる話によると、Android (タブレット)版、iPhone 版、Chrome OS 版の DMA も予定されているとのこと。将来は Notes クライアント向けに作ったアプリケーションが様々なデバイス上から、しかもローカルのアプリとしても利用できるようになるということです。

このことは、それぞれのデバイスに最適な開発環境を用意して言語を習得したり、開発者を雇用する、といった新たな投資も最小限で済むということです。

LotusScript ではできることが限定されますが、様々なデバイスでNotesアプリが動くことを想像すると、なんだか昔聞いた「Write once, run anywhere」の世界が見えてくる気がしました。将来はそうなってほしいですね。

最後に、DMA から Domino へアクセスさせるのは多少手間かもしれません。
ID ファイルをどうやって配布するか、ID Vault へどうアクセスさせるか、VPN かパススルーサーバーのどちらを用意するか、インターネット上にサーバーを置くか、接続文書が必要な場合 DMAへどう配布するか...
こういったノウハウも共有できるといいですね。

2019年4月4日木曜日

あなたのデータベースは新元号「令和」を表示できますか?

2019年4月1日に新元号が発表されました。

5月1日からの運用開始に間に合うよう、社内で使用している様々なシステムのアップデートが4月末までに実施されることと思います。

昨年話題になったサマータイムが日本で実施されなくてホントよかったと安堵している場合ではありません<オレ

Notes/Domino も元号に対応しているということで、IBM サポートからは次の文書が公開されています。

この文書は今後さらに更新されると思いますが、3月13日更新の情報によれば
  • バージョン 9 と 10 の Notes/Domino は修正モジュールが4月中旬に提供される
  • 修正モジュールには IBM Java の修正を含まない
  • バージョン 8.5 は新元号に対応しない
とのこと。ついに昨日からダウンロードできるようになった 10.0.1 FP1 とは別に修正モジュールが提供されるようです。


ところで、Notes/Domino の元号機能を実際に見たことがあるでしょうか?

前出の IBM サポートの文書でも紹介されていますが、フィールドのプロパティ、ビューの列のプロパティ、LotusScript の Format 関数において、年の表示形式として "ge", "gee", "gge", "ggee", "gggee" を指定すると元号の表示が可能になります。
フィールドのプロパティ
ビューの列のプロパティ
LotusScript の Format 関数

そして、元号表示機能を利用している箇所を調べる方法について、3月末に開催されたセミナー


の場でお話が聞けたようです。




ツイート内にセミナー資料へのリンクがありますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

さらに teamstudio 社からは同社のツール Analyzer を使って利用箇所を特定する方法が、同社のブログで公開されています。



さて、私が関わるデータベースでは Notes/Domino の元号表示機能を利用していませんでした。
しかしながら、和暦を元に番号を生成する仕組みがありました。
こんな具合です。
平成31年4月30日に作成した最初の文書の番号は「310430-001」
令和元年5月1日に作成した最初の文書の番号は「010501-001」
元号台帳のようなものがプロフィール文書で用意されているのですが、こういったアプリケーションは設計レベルの走査では発見しづらいので要注意です。