12月4日に東京コンベンションホールで開催された HCL Factory Tour 4 in Tokyo に参加しました。
海外のイベントに参加したことの無い私にとって、こんなに興奮した Notes/Domino 関連のイベントはこれまでなかったかもしれません。
ありがたいことに HCL Master には最前列がリザーブされてました。私は2列目の中央に陣取りました。平坦な会場ではまさに特等席でした。
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この距離感。最前列は HCL Master 加藤氏のみ。 |
この席から私の iPhone で撮影したスライドとコメントを残しておこうと思います。
※以下Notes/Domino ばかりでごめんなさい
冒頭に登壇した Richard Jefts 氏は日本市場の重要性について語りました。
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Richard Jefts 氏 |
日本に特化した戦略と投資について。
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HCL Digital Solutions にとっての日本 |
ノーツコンソーシアム、のの会といったコミュニティやパートナーとのエコシステム。のの会関係者としては会場や設備といった面でこれからに期待が持てました。
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戦略的パートナーとコミュニティとのエコシステム |
IBM Cloudインフラにあるメールを移行するためのツールの提供と、移行先となるパートナーについて。ISW の右下に小さく日本の
KTrick 社の文字も。
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現行のクラウドメールの移行先となるパートナーと移行ツール |
3製品についてロードマップ的な発表がありました。(次の3つのスライドの製品バージョンは今月でてくるものではなく、その1ステップ先のものです)
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HCL Domino V12 |
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HCL Connections V7 |
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HCL Sametime V12 |
次は Json Gary 氏です。私がこのイベントで最も楽しみにしていたセッションです。彼は Domino の進化の方向性について熱心に語りました。
現在の Domino V10 も Docker 対応を謳っていますが、OS込みのイメージでなければなりません。しかしながら将来の Domino はずっとポータブルになりそうです。
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クラウドネイティブプラットフォームとしての Domino へ進化 |
そしてコンテナ化された Domino や DX, Sametime, Connections が Kubernates 上で動作しているイメージも提示されました。ここから数枚は勉強不足によりついていけず。
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k8s で動作する Domino や Connections |
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イベント駆動アーキテクチャと CloudEvents |
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標準イベントモデルに合わせ、統合を加速 |
会議室の状況をモニタリングするIoT(センサー)の情報で Dominoの予約データを更新し、更新イベントを受けて Microsoft Teams へ反映する、というイメージが示されました。
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IoTとDomino、Microsoft Teamsとの統合のイメージ |
次の画面は、先の Domino V12 のスライドにあった Designer Reimagined に相当するものと思います。LotusScript が VSCode に表示されています。
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VisualStudio Code 上の LotusScript |
次のスライドにある Translation Services とは LotusScript から JavaScript への変換を意味しているのだそうです。この点については嫌な予感がしなくもない。
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Project Keep の概要 |
続いて Andrew Manby 氏から V11 の紹介です。
その前に、ローコード/ノーコードの開発ツール「HCL LEAP」がDomino上で動くよ!とアナウンスされてきましたが、既存の「HCL LEAP」と区別され、Dominoで動くほうは「Domino Volt」となることがわかりました。Volt の図柄は稲妻でイメージしやすいですね。
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Domino版の名称は Domino Volt |
V11 で注目すべき3つに焦点を絞って紹介しました。
- Domino Volt
- Domino Nomad
- ActiveDirectory同期
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Volt, Nomad, AD同期 |
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新たに Low-code 基盤を追加 |
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Domino Volt の eGA は 来年1H |
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Nomad は iPad のほか iPhone, Android, ChromeOS にも対応 |
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Event Publisher は「文書の追加」といった Domino 上のイベントを公開する |
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ユーザーはAD上のユーザーのメールアドレスを知らなくても探せるようになる |
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Sametime はサードパーティーのWebミーティングとの統合をサポート |
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Notes V11 と Verse オンプレミス (VOP) 1.0.9 |
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Domino V11 の拡張 |
前回の投稿で触れました DAOS tier 2 ストレージについて、イメージが更新されていましたのでひとこと。
これまでの発表(資料のP27)を下(このイベント)のイメージと比較すると、tier 2 のオブジェクトが複数のままに変わったことがわかります。どこかで検証してみたいポイントです。
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DAOS tier 2 ストレージの「新しい」イメージ |
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DQL では全文索引とワイルドカードを使用可能に |
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Domino 製品戦略 |
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新たなライセンスモデル |
ここまでが昼食前。昼食はお弁当が用意されており、おいしくいただきました。※写真撮り忘れた...
そして午後です。
再び登場の Andrew Manby 氏。いよいよ軽量クライアントが出てくるかと思って勝手にわくわくしている私。
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シンクライアント戦略 |
ブラウザ内でNotesが動く、というイメージが示されました。WebAssembly で実現する軽量クライアントはインストール不要になります。
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動くデモは見られず...残念!! |
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Verse のロードマップ |
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Verse 1.0.8, 1.0.9 |
Verse 1.0.10 のスライドに Progressive Web App という言葉が登場しました。これはどのブラウザでも動作するウェブアプリです。パフォーマンスが気になります。
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Verse 1.0.10 と PWA |
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SAML で TLS 1.2 をサポート |
このあと、DX と Sametime と Connections についてそれぞれのトップによるセッション、(開発者ではない)Tim Clark 氏による Domino Volt を使ったアプリ開発のデモなどありました。Volt で作成したアプリは Domino Designer で開きますが、既存アプリをモダナイズするといった用途では使えません。
ここでバッサリ省いた内容については
セッションの動画が公開されましたので、そちらでご確認いただけるかもしれません。
登壇者はグローバルの製品のトップばかりでした。最高の製品・サービスであり続けるために取り組んでいる事への情熱や自信といったものが伝わってきました。
Notes/Domino V11 のダウンロードは今月(2019年12月)20日(日本時間ではないと思いますが)に利用可能になります。いよいよですね!
2019/12/11 追記
日本語のセッションの資料と
英語のセッションの資料が公開されました。
熱い投稿をありがとうございます!
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