Domino 12.0 は、サーバーのセットアップ作業を「ワンタッチセットアップ」と呼ばれる機能で半自動化することができるようになりました。
ワンタッチセットアップについては以前のエントリでも紹介しましたが、その機能が先日リリースされた 12.0.1 のベータ1で拡張されていました。
私がワンタッチセットアップを使いたい場面のひとつに、開発したアプリのテストを実施する環境の構築があります。
12.0 では、テスト用に構築した環境でユーザーを追加したい場合、ワンタッチセットアップが終わってサーバーが起動した後、Domino Administrator を起動してユーザー追加の操作を行う必要がありました。
テスト前にAdministrator クライアントを起動してユーザー登録を実施するという「もうひと手間」必要だった訳です。
12.0.1 ベータ1には、ユーザー登録が可能になるワンタッチセットアップの拡張があります。※まだベータなので製品版に実装されるかは不明です、念のため
次のような json(関係する部分だけ抜粋)を追加して試してみたところ、キチンと動作するようでした。素晴らしいですね!
{
"serverSetup": {
"registerUsers": {
"defaults" : {
"saveIDToPersonDocument": true,
"password": "password",
"mailTemplatePath": "mail12.ntf",
"enableFullTextIndex": true,
"certificateExpirationMonths": 36
},
"users": [
{
"firstName": "Ichiro",
"middleName": "",
"lastName": "Suzui",
"shortName": "ISuzui",
"password": "Passw0rd!",
"mailFilePath": "mail/Isuzui.nsf",
"mailTemplatePath": "mail12.ntf",
"IDFilePath": "ISuzui.id",
"saveIDToPersonDocument": false,
"enableFullTextIndex": true,
"internetAddress": "ichiro.suzui@sample.local",
"certificateExpirationMonths": 24
},
{
"firstName": "Hideki",
"middleName": "",
"lastName": "Masui",
"shortName": "HMasui",
"mailFilePath": "mail/HMasui.nsf",
"IDFilePath": "HMasui.id",
"saveIDToPersonDocument": true,
"internetAddress": "hideki.masui@sample.local"
}
]
}
}
}ワンタッチセットアップが終わった直後からユーザー間でメールを送受信するようなアプリもテストできるようになります。
これらを試してみて何か物足りなさを感じました。
物足りなさの正体は、ユーザー名に「日本語名」(いわゆる別名:Alternate Name)が表示されないことです。
ユーザー名に日本語名を追加するにあたっては、認証者ID(Cert ID)に別名が設定されていることが前提になります。
現状のワンタッチセットアップでは、認証者IDを新規に作る際に別名を設定することはできません。もしこれが可能になれば、追加するユーザーIDにも別名を追加することが可能になるかもしれないのです。
これはぜひ実装してほしいと思ったので、次のアイデアを投稿しています。
Adding alternate name to the Cert ID in One-touch Setup
仮に認証者IDにだけ別名を追加できてユーザーIDには追加できないとなった場合、ユーザーとその別名は LotusScript の NotesRegistration クラスを使ったエージェントをワンタッチセットアップから実行することで追加できそうな気がしています。そのためアイデアでは「認証者IDへの別名の追加を可能にしてほしい」と伝えてます。
他にも、このユーザー登録機能は 12.0.1 のベータ1で実装されたということもあるので、ベータフォーラムへも上記アイデアのリンクを付けて投稿しました。ちょっとしつこかったかな?
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