2023年最初の「テクてくLotus技術者夜会」が1月20日に開催されました。
今回のテーマは「 HCL Ambassador for Digital Solutions 2023年選出のお祝い & ライトニングトーク」ということで、私はライトニングトークで参加しました。
私のライトニングトークのテーマは、HCL Domino 12.0.2 の新機能として実装されるはずだった「ビュー索引更新の改善」です。
はずだった?!というところが引っ掛かりますよね?
そこからお話します。
HCL Domino Ideas Portal に投稿された、ビュー索引更新改善のアイデアがあります。
https://domino-ideas.hcltechsw.com/ideas/DOMINO-I-175
HCL の J さんという開発者が 12.0.2 の Early Access Program (公開ベータ)の期間中、「ビュー索引更新の改善」についてご自身のツイッターアカウントで発信し、彼個人のブログではより詳細な情報が公開されました。
12.0.2 Early Access Program (以下EAPと呼称)のディスカッションフォーラムには、「View rebuild improvements」として EAP の Drop 2 と Drop 5 の What's New ページに記載がありました。またJさんのブログのリンクを示して「有効化できる?」「試してみて!」というやりとりもありました。
そして 12.0.2 製品版がリリースされたのですが、この機能改善については製品ドキュメントに記載が見つからなかったのです。
あれほど宣伝されていた機能改善だし、ベータフォーラムでは不具合報告も見られないのに、製品版に搭載されなかったなんてことあります??
ちなみに、この機能改善は、もともとアイデアポータルに投稿されている要望が元になっており、Jさんのツイートにもそのスクリーンショットがありますが、そのステータスは当時「Assessment」でした。これが現在は出荷済みを示す「Shipped」に変わっているのです。これでは機能改善は実装されたと認識しますよね?
という疑問から、この機能改善の有無について調べてみようと思いました。
テクてくLotus技術者夜会でのお話はここまでです。
テクてくが終わったその晩に J さんからお返事がありました。
どうやら機能改善自体は実装されている模様です。
テクてくの後、HCL サポートへ確認した結果は以下のとおりです。
はい、Domino 12.0.2では、標準的なハードウェアで動作する、数百万の文書を含んでいる複数のビューがある特定のアプリケーションデータベースにおいて、ビューの再構築時間が5~10%改善されました。
この機能はV12.0.2のデフォルトで有効になっており、iniパラメータ("ENABLE_VIEW_MIN_UNTIL=1")で有効にする必要がありません。データベースにて複数のビューを同時に更新して開く場合、ビューが開放されるまでの時間が改善されました。
はい、上記の最適化のためにビュー索引に改善があり、これはローカルデータベースのみならず、Dominoサーバーにも適用されます。
ビューの再構築のパフォーマンス向上については、製品文書に記載されています。詳細については、以下の文書をご参照ください。
タイトル: Administration features URL: https://help.hcltechsw.com/domino/12.0.2/admin/wn_administration_features.html#wn_administration_features__section_elm_chq_y5b
大変申し訳ございません、上記の技術文書は英語のみになっております。
※上記技術文書の記載は、問い合わせの後に追加されたようです。日本語へも反映されるといいですね。
開発チームは、ODSのバージョンが55未満のアプリには、有効な改善がされないことを 確認致しました。新機能を利用するためには、最新のODSバージョンをご使用いただくことをお勧め致します。 大変ご迷惑をおかけいたしますが、下位のODSバージョンとの連携によるパフォーマンスの向上はございませんので、ご了承ください。
Domino V12.0.2 の内蔵機能のため、この機能を無効にしてビュー索引を改善することは出来ません。
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