2021/03/31

[HCL Domino V12 Beta 3] Backup タスク

 昨晩の V12 Beta 3 Webinar でお披露目されました「バックアップ&リストア」機能をさっそく試しました。


バックアップ&リストア機能は、V12 Beta 3 で追加された Backup タスクと Restore タスクで処理されます。

今回はバックアップだけ簡単にご紹介します。

Backup タスクの起動は、Dominoコンソールから  load backup  コマンドを投入します。初回の起動時に dominobackup.nsf が自動で作成されます。


処理が完了するとタスクは終了します。Backup タスクは、updall タスクや design タスクなどと同じで常駐型ではありません。プログラム文書などからコマンド投入して起動できそうです。


作成された dominobackup.nsf を開いてみます。

左側(ナビゲーション・メニュー)の最下部に Edit Global Settings とあるのでクリックしてみます。下の Global Configuration 文書が開きました。

Global Configuraton はデフォルトのまま保存しました。

次にナビゲーションメニューから Configuration をクリックします。すると Default というカテゴリに LINUX と WINDOWS の2つの文書が登録されていました。



私の環境は Windows ですので WINDOWS のほうを開きます。すると Configuration 文書が開き、[Main]やらなにやら沢山のタブが現れました。
こちらも一旦デフォルトのままとします。

この状態で Domino コンソールから  load backup  コマンドを投入してみます。

バックアップがスタートしたようです。 show tasks  でみると、確かにバックアップが実行されている様子がわかりました。

しばらくするとバックアップが終了したと同時にサマリーが表示されました。

135ものファイルがバックアップされました。

バックアップの結果は、コンソールに表示されたサマリーだけではなく、dominobackup.nsf にも記録されていました。ナビゲーションメニューの Logs - Databases by Date ビューに追加される文書です。


この文書を開くと、バックアップ処理の結果を確認できます。


文書を最下部までスクロールするとファイルが添付されていました。このファイルに、実際にバックアップされたファイル名などが記録されていました。

バックアップされたファイル名は、dominobackup.nsf の Database Inventory ビューでも一覧表示できます。


私の環境は Windows Server 2019 ですが、バックアップ先となるディレクトリは、C ドライブ直下に BACKUP という名前で自動で作成されました。


バックアップ先は、Configuration 文書の Main タブで指定していますが、サブディレクトリは log と nsf の2つあり、バックアップされたファイルは nsf サブディレクトリから少し階層を経由したところにありました。
 

このフォルダ階層は、Configuration 文書の Backup タブにある Backup DB command: の式と一致しています。式には次のように書かれていました。
BackupTargetDir + {\\} + BackupNode + {\\} + BackupMode + {\\} + BackupDateTime + {\\} + FileName

BackupDateTime は OSが日本時間の設定でも、フォルダ名の日時は UTC になるようでした。

この日時はリストアする時の選択肢にも関係しますので、混乱の元になるかもしれません。


今回はここまでにして、次回はリストアしてみます。


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